JR新橋駅近くにあるお好み焼屋。店主はもともとオタフクソースに勤めており、退職してお好み焼屋を始めた。みっちゃん総本店の初代井畝満夫さんと親交が深く、多大な影響を受けており、みっちゃん系として扱われることも多い。
お好み焼は麺に油をたっぷりかけて焼き上げる麺パリ系。お好み焼意外にもメニューが豊富で、居酒屋として利用される場面が多い。
新橋駅からお店の前へとたどり着くと、ふいに店の扉が開き男女の団体が店からずらずらと出て来る。全員が揃うと誰ともなく歩き出し、賑やかに楽しそうに連なって新橋の夜へと消えていった。それを見送るともなしに眺めたあと店内へと入る。団体客がすっぽりと抜けたにもかかわらず、喧騒に満ちていて活気がある。やっぱり人気店なんだね。
鉄板前の端っこが空いていたので、そこへ席を確保してもらう。まずはビール。ビールを飲みながら鉄板の風景を眺めていると、店員が大鍋から牛すじ煮込みを取り出して行く。私もそれください。
ほどよいところでお好み焼も注文。同じタイミングで注文する客が多かったのか、鉄板はキャベツの山で大賑わい。こういう光景って久しぶりに見たな。広島では当たり前のように、どこのお好み焼屋でも見られる光景だよね。店主は手際良くそれらのお好み焼を焼き上げて行く。お手本にしたいような正統派の手捌き。
焼き上がったお好み焼を食べると、麺パリ感が半端ない。そばを油たっぷりでじっくり焼き上げている。話を聞くと、お好み焼を学びたくてオタフクソースに入社し、独立してこのお店を始めたとのこと。お好み焼屋へ修行に入るのではなく、ソース会社を選ぶなんて面白いよね。