まだまだ時短要請が続くなか、お好み焼を食べに行ってみた。日曜のお昼、開店時間ぴったりに到着すると、ちょうどお店を開けるところだった。そのまま店内に滑り込み、迷うことなく正面のカウンター席に腰掛ける。そうしてメニューを見ることもなく、三次唐麺焼を注文。先ほど、店の下で幟を見て、これしかないなと決めていたのだ。

　店主は流れるようにお好み焼を焼き始める。まず麺を処理し、その上にキャベツを乗せた。何が始まったのだろうと見ていると、そのまま天かす、豚肉と重ねて、最後に生地を上からたらした。こんな焼き方は初めて。びっくりして、他の客が注文したノーマルな肉玉そばを見ても同じ焼き方。

　そのまましばらく焼いてひっくり返されたお好み焼は、そばがカリカリになっている。最後に二黄卵を鉄板にかち割り、本体を乗せて半熟で仕上げる。聞いてみると、どこで習ったわけでもなく、この店独自の焼き方として考案したとのこと。地元広島では、変わった焼き方をしてると、お客さんに訝しがられるけど、東京ではそういった問題がないから自由にいろんな焼き方を試せるよね。面白いなぁ。